鈴木の一巻。

 ヴァイオリンをやったことがある人ならご存知でしょう、鈴木の一巻。篠崎と並んでポピュラーな、初心者向けの教則本です。
 私の師匠となるさぼてん(HN)先生より、レッスンを始めるに当って、鈴木の一巻とホーマンの一巻を用意してください、とご連絡を頂いたので、件の御茶ノ水・SVnに行きまして、用意しました。しかしヴァイオリンって、意外にマイナーなんですねぇ。鈴木の一巻はヴァイオリンの譜面を置いている店には大抵あったんですが、ホーマンの一巻が無い。ヴァイオリン用品を満遍なく揃えている店って、結局御茶ノ水でもSVnくらい、でした。うーむ。ピアノの教本なら、どこでもチェルニー50番だの平均律クラヴィーアだの、平然と揃えてくれているのですが…。

 楽器街として有名な御茶ノ水より、実は後楽園周辺の方が、ストラディヴァリのディーリングで有名なB楽器を始め、弦楽器専門店が多いんですよね…。そういえばこのB楽器、私ごとき初心者貧乏学生にも非常に親切で、ありがたかったです。でも結局、デリウス君ではなく、スズキ君にしてしまいましたが…。だって続くかどうか分からない(結構熱しやすく醒めやすい性格なもので)貧乏学生に、16万の出費は無茶です…。

 そういえばこの鈴木指導曲集の鈴木鎮一先生(スズキメソードの生みの親)、スズキバイオリン創業者のご次男なんだそうです。うーむ何やらスズキとは縁があるのでしょうか。
 それはさておき、久々に教則本の類を開いて、愕然としました。
 私、ピアノを3歳からやっておりまして、ツェルニー30番辺りをふらふらしていたので、まあ普通に譜面ぐらいは読めるだろ、と思っておりました。ところが。
 鈴木の一巻で早くも卒倒(やや誇張あり)。
 音楽から離れて時間が経ってしまうと、ピアノを始めた頃に習っていた曲(鈴木の一巻は子供のバイエル辺りとかぶっている曲が多いです)すら、読譜に時間がかかるんですね…。脱力。

 衰えてゆく自分にめげず、まずは17日のレッスンに向けて、目を譜面に慣らします。
 頑張れ自分。